出産が怖い…どう乗り越える?不安な妊婦さんへ贈る心がほどける言葉30選
無理しなくていい。出産が怖いときに思い出したいあなたは強いという証
出産が怖い…と感じるのは弱さではありません。それは大切に迎えたい気持ちのあらわれ。初めての出産が不安な妊婦さんへ、心がふっとほどける優しい言葉30選と、呼吸・体・パートナーサポートのポイントを助産師が丁寧に解説します。
「怖い」と思うあなたへ
夜、横になっていると、ふっと胸がぎゅっとする瞬間がありませんか?
「本当に、私に産めるのかな」
「痛みに耐えられるかな」
「赤ちゃん、無事に出てきてくれるかな」

まだ言葉にしていないだけで、
それはとても自然で、あたたかい気持ちです。
出産が怖いと感じるのは
あなたが 赤ちゃんを大切に迎えようとしている証
怖いままでいい
怖さを抱えながら進んでいい
あなたは、もう強い
なぜ出産は「怖い」と感じるの?
出産が怖いのは、命を守る本能が働いているから。
人は「未知」や「自分でコントロールできないこと」を本能的に怖がるようにできています。
初めての出産はまさにそれ。
- 痛みに対するイメージ
- 親になる責任
- 無事に産まれるかという不確かさ
- 「私にできるの?」という揺らぎ
だから怖いと感じるあなたは、すでに「赤ちゃんを守ろうとしている人」。
すでにお母さんです。
助産師として見てきた「怖い」が「大丈夫」に変わる瞬間
分娩室には、いつも涙と笑顔が溢れる瞬間があります。
怖かった表情が、
赤ちゃんの泣き声と共にほどけていく瞬間。
「怖かったね」
「頑張ったね」
「会いに来てくれてありがとう」

その言葉は
赤ちゃんに向けているようで
同時に 自分自身に向けている言葉 でもあります。
出産が怖いときに思い出してほしい言葉30選深呼吸をしながら、ゆっくり読んでください。
急がなくて大丈夫
心をゆっくりほどく言葉
- 怖がっていい。怖がりながら進めることが、人の強さ
- 痛みはあなたを壊すものではなく、赤ちゃんに会わせるための合図
- 呼吸は、あなたと赤ちゃんをつなぐ静かな橋
- あなたの体は、ちゃんと準備をしている
- 「できないかも」という気持ちも、あなたの優しさ
- お産は一人で頑張るものじゃない
- 赤ちゃんも、あなたと一緒に頑張っている
- 涙は、不安を外に流すためにある
- 不安があるあなたは、ちゃんと考えている人
- 怖いと口にしていい。言葉にした瞬間、心は半分ほどける
- 頑張らなくても、お産は進む
- 陣痛は波。波は必ず引く
- 一陣ごとに、赤ちゃんは近づいている
- 息を吐くたび、道がやわらかくなる
- 身体はあなたの味方
- お産に正解はない
- 赤ちゃんはあなたを選んで来ている
- 焦らなくていい
- 休んでいい
- 苦しいのは今だけ
- 怖さを感じられるあなたは、心が生きている
- 大丈夫じゃなくても、大丈夫
- 呼吸は心の手当て
- お産は戦いではなく、くぐり抜けるもの
- 赤ちゃんの鼓動は「生きたい」の音
- 手を当てて「ここにいるよ」と伝えてみて
- 陣痛はあなたを大きくしていく時間
- できないかもと思った人ほど、お母さんになっていく
- あなたは今までも、越えてきた
- あなたはもう強い。怖さを抱えながら進んでいるから
怖さが強くなったときにできる“ゆるむ呼吸”
- 肩を落とす
- 鼻からすこし吸う
- 口から長く細く吐く
- お尻の力をふにゃっと緩める
力を「入れる」のではなく、
力を「抜く」お産。
出産中、パートナーにできるそばにいる力
お産を支えるのは、特別な技術ではありません。
「ここにいるよ」と伝えること
陣痛が始まったときにかけてほしい言葉
- 「大丈夫、ここにいるよ」
- 「ゆっくりでいいよ」
- 「息を吐くの、一緒にしてみよう」
痛みが強いときの寄り添い方
- 肩にそっと手を置く
- 背中にやわらかい手を添える
- 握りしめた手を、ふわっと包む

声かけは短く、静かに、ゆっくり
避けてほしい言葉
| 言葉 | 理由 |
|---|---|
| 「頑張れ!」 | もう十分頑張っているから |
| 「痛いよね…」 | 意識が痛みに集中してしまう |
| 「あとどれくらい?」 | 誰にも予測できないため不安を高める |
怖いままでいい。あなたは、もう強い。
出産が怖いと感じることは、弱さでも欠点でもありません
それは、赤ちゃんを大切にしたい心
怖さを抱いたまま歩ける人は、強い人です。
泣いていい
震えていい
怖いままで進んでいい
あなたはちゃんとできる。
私は、心からそう信じています。
