母乳が出ないのはなぜ?原因と今日から始められる解決法とは | 助産師ひまり

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母乳が出ないのはなぜ?原因と今日から始められる解決法とは

母乳量を増やしたいなら、まず2週間ここを

整えてみませんか?

「母乳をもっと増やしたい」「頑張っているのに思うように出ない」そんな悩みを抱えていませんか?

母乳育児は赤ちゃんとの大切な時間ですが、思い通りにいかないと焦りや不安でいっぱいになってしまいますよね。今回は、母乳量を増やすためにまず最初の2週間で整えたい6つのポイントをご紹介します。

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難しいことは何もありません。今日からできる基本的なことばかりですが、この土台を整えることが、安定した母乳分泌への第一歩になります。

ぜ「2週間」なの?体が変わるまでの期間

母乳分泌の仕組みは、赤ちゃんが吸う刺激が脳に伝わり、ホルモンが分泌されて母乳が作られるというサイクルです。この新しいリズムに体が慣れるまでには、一般的に1〜2週間かかると言われています。

つまり、今日始めたことが明日すぐに結果として現れるわけではありません。でも、諦めずに2週間続けることで、体は確実に変化していきます。焦らず、まずは2週間を目標に取り組んでみましょう。

【ポイント①】1日8回以上の授乳─母乳は吸われて作られる

なぜ回数が大切なの?

母乳は「使われるほど作られる」需要と供給の仕組みで成り立っています。授乳回数が脳への指令になるのです。

1回の授乳量が少なくても大丈夫。とにかく「赤ちゃんが吸う」という刺激の回数を増やすことが、母乳を増やす最も効果的な方法です。

具体的にどうすればいい?

  • 1日8回以上を目安に授乳しましょう
  • 新生児期から生後3ヶ月頃は、1日8〜12回程度が理想的
  • できるだけ頻回に授乳することで、脳が「もっと母乳が必要!」と認識します
  • 夜間授乳も母乳分泌を促すホルモンが高まる大切な時間帯です

授乳回数が少ないと、脳が「母乳はあまり必要ない」と判断してしまい、分泌量が減少してしまうことがあります。つらいかもしれませんが、この2週間は特に意識して回数を増やしてみてください。

【ポイント②】応答的授乳─3時間おきにこだわらない

時計ではなく赤ちゃんを見て

「授乳は3時間おき」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、実は時間にこだわらず、赤ちゃんが欲しがるタイミングで授乳する方が母乳分泌には効果的です。

赤ちゃんが欲しがる時に吸わせる方が、脳への分泌スイッチが入りやすいのです。

赤ちゃんの「授乳サイン」を見逃さない

赤ちゃんは泣く前にこんなサインを出しています:

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  • 口をパクパクさせる
  • 手を口に持っていく
  • 体をモゾモゾ動かす
  • 周りをキョロキョロ見る
  • よだれが増える

こうした早めのサインで授乳することで、赤ちゃんも落ち着いて飲めますし、ママの体も自然なリズムで母乳を作るようになります。

「さっき授乳したばかりなのに…」でもOK

授乳間隔が短くても大丈夫です。特に成長期には授乳間隔が短くなることがあります。これは体が「もっと母乳が必要」というサインに応えている証拠。このタイミングでたくさん吸ってもらうことで、母乳分泌量が増えていきます。

【ポイント③】温かい飲み物を選ぶ─冷えは母乳の大敵

なぜ温かい飲み物がいいの?

冷え=血流低下=母乳が出にくいという関係があります。母乳の約88%は水分ですが、ただ水分を摂ればいいわけではありません。

冷たい飲み物ばかり飲んでいると、体が冷えて血流が悪くなり、母乳の出が悪くなることがあります。常温〜温かい飲み物で体の内側から巡らせることが大切です。

おすすめの飲み物

  • 温かい麦茶: ノンカフェインで体を温める効果も
  • 白湯: シンプルで体を温める最適な選択肢
  • ルイボスティー: ノンカフェインでリラックス効果も
  • 温かい味噌汁やスープ: 水分補給と栄養補給が同時にできる
  • たんぽぽ茶: 母乳育児中のママに人気

実践のコツ

授乳の前後にコップ1杯の温かい飲み物を飲む習慣をつけると、自然と水分補給ができて体も温まります。1日2リットル〜2.5リットルを目安に、こまめに飲むようにしましょう。

夏場もエアコンで体が冷えやすいので、温かい飲み物を意識してみてください。

【ポイント④】授乳後・吸わない時は搾乳─刺激をゼロにしない

赤ちゃんが吸わない=刺激ゼロ、ではない

搾乳も立派な母乳分泌の刺激になります。授乳後に少し搾乳することで、「まだ母乳が必要」という信号を脳に送ることができます。

こんな時は搾乳を

  • 赤ちゃんが片方しか飲まなかった時
  • 授乳後もまだ乳房が張っている時
  • 赤ちゃんが長時間寝ていて授乳間隔が空いた時
  • 夜間の授乳を1回スキップした時

搾乳方法は?

手搾りでも搾乳器でも構いません。

手搾り:

  • 場所を選ばずできる
  • 自分のペースで調整できる
  • コストがかからない

搾乳器:

  • 効率的で時間の節約になる
  • 吸引圧の調整が大切
  • 両胸同時搾乳ができるタイプもある

搾乳は1日1〜2回から始めて、様子を見ながら調整しましょう。やりすぎると乳腺炎のリスクもあるので、適度に行うことが大切です。

搾乳した母乳は清潔な容器に入れて冷蔵保存(4日以内)または冷凍保存(3〜6ヶ月)できます。

【ポイント⑤】赤ちゃんが寝たら自分も寝る─休息が最強の対策

寝不足と疲労は母乳分泌の最大のブレーキ

寝不足と疲労は母乳分泌の最大のブレーキです。どんなに授乳回数を増やしても、ママの体が疲れ切っていては母乳は十分に作られません。

疲労やストレスが溜まると、母乳の分泌を促すオキシトシンの放出が抑えられてしまいます。横になるだけでもOK。熟睡できなくても、体を休めることが大切です。

「母乳のために休む」という意識を

育児中は「赤ちゃんが寝ている間に家事を」と考えがちですが、赤ちゃんが寝たら自分も一緒に横になる習慣をつけてみてください。

家事は完璧を目指さず、優先順位をつけて最低限にしましょう:

  • 洗濯物は畳まずかごに入れたまま
  • 食事は簡単なもので十分
  • 掃除は毎日じゃなくても大丈夫
  • パートナーや家族に協力してもらう
  • 家事代行サービスの利用も検討

「母乳のために休む」ことに罪悪感を感じる必要はありません。ママが元気でいることが、赤ちゃんにとって一番の栄養なのです。

【ポイント⑥】授乳前の乳房マッサージ─母乳の通り道を開く

なぜマッサージが効果的?

温めて、ほぐしてから吸わせることで、母乳の通り道を開けてあげると、出方が変わることがあります。

乳管が開きやすくなり、スムーズに母乳が流れるようになるのです。

簡単マッサージの方法

ステップ1: 温める

  • 蒸しタオルや温かいシャワーで乳房全体を温めます
  • 血行が良くなり、乳管が開きやすくなります

ステップ2: 基底部マッサージ

  • 乳房の基部(胸壁側)に手を当てる
  • 優しく円を描くようにマッサージ
  • 乳腺組織全体の血行を促進します
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ステップ3: 圧迫マッサージ

  • 乳房の外側から内側へ、乳首に向かって優しく圧をかける
  • 乳管に溜まった母乳を移動させるイメージで
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注意点

  • 強く揉みすぎない: 痛みを感じない程度の優しいタッチを
  • 乳頭だけを引っ張らない: 乳房全体を優しく扱いましょう
  • マッサージが難しい場合は、温かいタオルで温めるだけでもOK

【番外編】母乳を増やす食材を味方に─続けやすさが大事

「魔法の食材」はないけれど

母乳が増える魔法の食材というものはありませんが、昔から母乳育児に良いとされてきた食材を日常的に取り入れることで、体の巡りをサポートできます。

大切なのは「続けやすさ」です。

おすすめの食材

アーモンド・麦茶・温かい汁物など:

  • アーモンド: ビタミンEが豊富で血行促進。小腹が空いた時に5〜10粒程度
  • 麦茶: 体を温め、血流を良くする。温かい麦茶がおすすめ
  • 温かい味噌汁やスープ: 水分と栄養を同時に摂取、体も温まる
  • 根菜類: ごぼう、人参、大根など体を温める食材
  • 発酵食品: 味噌、納豆、ヨーグルトで腸内環境を整える

和食ベース+主菜を意識して

**母乳は血液から作られます。**和食ベースの食事は母乳育児に適しています。

  • ご飯(炭水化物でエネルギー源)
  • 味噌汁(水分補給と発酵食品)
  • 主菜(魚や肉でタンパク質)
  • 副菜(野菜や海藻でビタミン・ミネラル)

特にタンパク質は母乳の主要成分の一つ。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などから1日70〜80g程度を目安に摂取しましょう。

忙しい育児の中で毎食完璧を目指すのは大変です。作り置きや冷凍食品、宅配弁当なども上手に活用しながら、無理なく栄養を確保しましょう。

【よくある質問】2週間実践する中で感じる疑問

Q1: すぐに効果が出ないのですが…

A: 母乳量の増加には個人差があり、数日で変化を感じる人もいれば、2〜3週間かかる人もいます。体が新しいリズムに慣れるまで時間がかかることもあるので、焦らず続けることが大切です。

赤ちゃんの体重が順調に増えていれば問題ありません。

Q2: 全部を完璧にできないのですが…

A: 6つすべてを完璧に実践しようとすると、それ自体がストレスになってしまいます。自分にできる範囲で、無理なく続けられるものから取り入れていくことが何より大切です。

今日は授乳回数を意識してみる、明日は温かい飲み物を選んでみる、というように、一つずつ試してみてください。

Q3: 夜間授乳がつらいのですが…

A: 夜間授乳は母乳分泌にとって大切ですが、ママの睡眠も重要です。パートナーに搾乳した母乳やミルクでの授乳を交代してもらう、添い乳を試してみるなど、負担を減らす工夫をしてみましょう。

完全に夜間授乳をやめるのではなく、1〜2回に減らすだけでも楽になります。

Q4: 2週間続けても増えない場合は?

A: 基本的なケアを続けても母乳量が増えない場合は、以下の可能性も考えられます:

  • ホルモンバランスの問題
  • 乳腺の発達に関する問題
  • 授乳姿勢や吸着が適切でない
  • 薬の影響

母乳外来や助産師、医療機関で相談することをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、具体的な解決策が見つかることがあります。

2週間後の自分をイメージして

この記事でご紹介した6つのポイントは、どれも特別な道具や費用がかからず、今日からすぐに実践できるものばかりです。

もう一度おさらいしましょう:

  1. 1日8回以上の授乳─母乳は吸われて作られる
  2. 応答的授乳─3時間おきにこだわらない
  3. 温かい飲み物を選ぶ─冷えは母乳の大敵
  4. 授乳後・吸わない時は搾乳─刺激をゼロにしない
  5. 赤ちゃんが寝たら自分も寝る─休息が最強の対策
  6. 授乳前の乳房マッサージ─母乳の通り道を開く

難しく考えず、できることから一つずつ。2週間後、あなたの体は確実に変化しているはずです。

大切なのは「完璧」よりも「続けること」

母乳育児は「完璧にできること」が目標ではありません。赤ちゃんとママが笑顔で過ごせることが何より大切です。

どんなに頑張っても母乳が十分に出ない場合もあります。そんな時は、ミルクの力を借りることも立派な選択肢です。混合授乳や完全ミルクでも、赤ちゃんは元気に育ちます。

大切なのは、授乳方法ではなく、赤ちゃんを抱きしめて目を見つめながら授乳する時間そのものなのです。

まとめ:まずは2週間、土台を整えてみましょう

母乳分泌は「脳への刺激」「血流」「休息」という科学的な仕組みに基づいています。この6つのポイントは、その土台を整えるための基本中の基本です。

無理せず、自分を責めず、できるところから始めてみましょう。困った時は一人で抱え込まず、助産師や母乳外来、パートナーや家族に相談してください。

あなたの頑張りは必ず赤ちゃんに届いています。2週間後の変化を楽しみに、一緒に頑張りましょう✨

この記事があなたの母乳育児の助けになりますように。何か質問や不安があれば、お気軽にコメント欄や相談くださいね。

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