夜間授乳は母乳分泌にどんな影響を与えるの?専門家が解説する本当のメリットと注意点 | 助産師ひまり

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夜間授乳は母乳分泌にどんな影響を与えるの?専門家が解説する本当のメリットと注意点

「夜中の授乳って、やめたら母乳が減ってしまうの?」
「眠たくて体がつらい…でも続けないといけない?」

これは多くのママが悩むテーマです。
夜間授乳は、母乳の分泌リズムや赤ちゃんの成長に深く関わっています。

でも、忘れないでほしいのは――
ママが無理をして続けることが“正解”ではないということ。

この記事では、助産師としての専門知識に加え、実際のママの声や寄り添いのメッセージも交えながら、夜間授乳が母乳分泌に与える影響をやさしく解説していきます。

母乳分泌の仕組みと夜間のホルモン

プロラクチンとオキシトシンの働き

  • プロラクチン:母乳を「つくる」ホルモン。夜間(特に午前2〜5時頃)に分泌のピークを迎えます。
  • オキシトシン:赤ちゃんが乳首を吸う刺激で分泌され、母乳を「押し出す」働きをします。また「幸せホルモン」と呼ばれ、ママの気持ちを落ち着かせる効果も。

👉 夜間授乳は、まさに ホルモンのゴールデンタイム を最大限に活用できる瞬間です。

💬 「夜中に起きて授乳するのはしんどいけど、この時間が母乳づくりのゴールデンタイムなんだ」と思えると、少し気持ちが楽になりますね。


夜間授乳が母乳分泌に与えるプラスの影響

1. 母乳量の安定化

夜間の吸啜刺激は、翌日の母乳分泌をスムーズにします。
特に「母乳育児を続けたい」と願うママにとって、夜間授乳は心強い味方です。

💬 「朝起きて授乳したときに母乳がスムーズに出ると、夜中に起きた甲斐があったなって思えました」(ママの声)

2. 完全母乳への移行を助ける

産後1〜3か月は、母乳分泌を軌道に乗せる大切な時期。
この時期に夜間授乳を省くと、母乳不足につながることもあります。

💬 「最初はミルク多めでしたが、夜中も頑張って授乳したら、だんだん母乳だけで足りるようになりました」

3. 赤ちゃんの成長ホルモンを促進

赤ちゃんの成長ホルモンは夜間に多く分泌されます。
授乳で安心感を得ることで眠りが深くなり、成長発達を後押しします。

💬 「夜中の授乳後にスヤ〜っと眠る赤ちゃんを見て、『この時間も意味があるんだ』と感じました

夜間授乳によるママへの影響

メリット

  • 母乳分泌が安定する
  • 乳腺炎やしこりの予防(母乳が溜まりすぎない)
  • 赤ちゃんとの愛着形成

デメリット

  • 睡眠不足による疲労や集中力低下
  • 情緒不安定や産後うつリスクの増加

👉 夜間授乳はメリットも大きいですが、ママの休息確保が同じくらい大切

夜間授乳と分泌過多・乳腺炎の関係

夜間授乳は乳房を軽くし、しこりや乳腺炎の予防につながります。
ただし、分泌過多のママが頻回授乳をすると、かえって母乳が作られすぎてしまうことも。

対策例

  • 必要以上に搾乳しすぎない
  • 赤ちゃんのリズムを観察し、無理に授乳しない
  • 昼間の授乳間隔もバランスを意識する

💬 「夜間授乳を頑張りすぎて乳房がパンパンに…。助産師さんに相談してリズムを整えたら楽になりました」

月齢別|夜間授乳の必要性と目安

新生児期(0〜2か月)

  • 3時間おきの授乳が基本。夜間授乳は必須。
    💬 「夜も2〜3時間おきで大変だけど、“これが赤ちゃんの栄養源なんだ”と自分に言い聞かせてました」

3〜5か月

  • 夜間授乳は1〜2回に落ち着くことが多い。

6〜8か月

  • 離乳食が始まるが、まだ夜間授乳は必要。
  • 安心感や栄養補給として大切。

9〜12か月

  • 生活リズムが整い始め、夜間授乳の回数が減っていく。

1歳以降

  • 体重増加や発達が順調であれば、徐々に夜間授乳を減らしてOK。

ママが無理なく夜間授乳を続ける工夫

  • 添い乳の安全な方法を取り入れる(SIDSリスクに注意しながら)
  • パパや家族に協力してもらう(おむつ替えやゲップ介助)
  • 昼間に15分でも仮眠をとる
  • 授乳クッションや抱き枕を活用して体への負担を軽くする

💬 「夜中はパパが赤ちゃんを連れてきてくれるだけでも助かりました」

夜間授乳をやめてもいいのはいつ?

  • 赤ちゃんの体重増加が順調
  • 離乳食が安定して摂れている
  • 1歳を過ぎて生活リズムが整っている

👉 やめる時期は「赤ちゃんの発達」と「ママの体調」の両方を見ながら調整しましょう。

💬 「1歳を過ぎた頃から“そろそろ夜間授乳を卒業してもいいかな”と感じました。少しずつ回数を減らしていけました」

専門家からのアドバイス

夜間授乳は「母乳を増やす魔法の時間」。
でも、ママが笑顔でいられることのほうが、赤ちゃんにとっても大切です。

  • 母乳が十分に出ていれば、夜間授乳の回数が減っても問題ありません。
  • ミルクや離乳食と組み合わせて赤ちゃんが満足していれば、それがその子のペースです。
  • 「夜間授乳を減らしたら母乳がなくなるのでは…」と不安になる必要はありません。

💬 「赤ちゃんとママの“ちょうどいい”を見つけていくことが、何より大切です」

まとめ|夜間授乳と母乳分泌の関係

  • 夜間授乳は母乳分泌を安定させる大切な要素
  • プロラクチン分泌のピーク時間を活かせる
  • ママの休息やサポート体制も同じくらい大事
  • 無理せず「家族のリズム」で夜間授乳を続けてOK

💬 「夜中の授乳は確かに大変。でも“赤ちゃんと過ごしたこの時間”は、きっと後で宝物になります」

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