「母乳がよく出る=良いこと」だけじゃない!母乳分泌過多の原因・サイン・ケア方法を徹底解説
母乳がたくさん出ることは、一見ありがたいことのように思えます。しかし「母乳分泌過多(ぼにゅうぶんぴつかた)」は、赤ちゃんにも、授乳中のママにも、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。この記事では、母乳の出すぎによるサインと原因、そして乳腺炎予防の観点からも正しいケア方法をわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 母乳分泌過多とは何か?
- 分泌過多の代表的なサイン5つ
- なぜ起こる?産後1〜5か月は「作られすぎる時期」
- やってはいけないNG対処法3つ
- 正しいケア方法(ブロック授乳・後傾授乳・圧抜き)
- 乳腺炎予防のために今すぐできること
- まとめ:需給バランスを整えれば2〜3週間で楽になる
母乳分泌過多とは?
「母乳分泌過多」とは、赤ちゃんが飲む量よりも母乳が多く作られすぎてしまう状態のことです。授乳中の「供給過多」とも呼ばれ、一見良いように感じますが、赤ちゃんの授乳ストレスやママの乳房トラブルにつながることが少なくありません。
母乳分泌過多のサイン5つ
以下のようなサインが出ている場合、母乳の出すぎが原因かもしれません。心当たりがあれば、まず授乳スタイルを見直してみましょう。
- 赤ちゃんが授乳中にむせる・咳き込む
- 赤ちゃんが授乳中に反り返ったり嫌がる
- 授乳後も乳房が張ったままになる
- 片方の乳房から母乳が漏れ続ける
- 赤ちゃんが短時間で乳首を放してしまう
これらのサインを放置すると、乳管が詰まりやすくなり、乳腺炎(にゅうせんえん)のリスクが高まります。特に授乳トラブルが続く場合は早めにケアを始めることが重要です。
なぜ起こる?産後1〜5か月は「母乳が作られすぎる時期」
母乳分泌過多が起きやすいのは、特に産後1〜5か月頃です。この時期はプロラクチンなどのホルモン分泌が活発で、赤ちゃんの需要量よりも多くの母乳が作られやすい状態が続きます。体が「まだ足りないかもしれない」と判断し、自動的に生産量を増やそうとするのです。
やってはいけないNG対処法3つ
母乳過多に悩むママが陥りがちなNG行動があります。以下のことは、逆に分泌を増やす原因になるため要注意です。
- 搾乳しすぎる:「張るから搾れば楽になる」と思いがちですが、搾るたびに「もっと作れ」と脳に信号が送られ、さらに増産につながります。
- 「出てるから大丈夫」と放置する:張りを放置すると、乳管が詰まって乳腺炎につながる危険があります。適切な圧抜きは必要です。
- 授乳しすぎる:頻繁に授乳することも供給過多のサイクルを維持させてしまいます。授乳間隔のコントロールが大切です。
この時期を乗り越えると、体が自然に需給バランスを学習し、母乳量が安定してくることがほとんどです。
正しいケア方法3選|ブロック授乳・後傾授乳・圧抜き搾乳

① ブロック授乳(片方ずつ2回ずつ授乳)
ブロック授乳とは、一定時間(2〜4時間程度)は同じ側の乳房だけで授乳する方法です。片方の乳房を使い切ることで、乳房が「この量でよい」と学習し、徐々に分泌量が整います。授乳過多の改善に最も効果的とされるケア法の一つです。
② 後傾授乳(リクライニング授乳)で流量をゆるやかに
後傾授乳とは、ママが体を少し後ろに傾けた状態(リクライニング姿勢)で赤ちゃんを腹ばいにのせて授乳する方法です。重力の助けを利用して母乳の流れがゆっくりになるため、赤ちゃんがむせにくくなります。授乳中のむせや反り返りに悩む場合にまず試したいケアです。
③ 張りは「圧抜き程度」に搾る
乳房がひどく張って痛い場合は、乳管の詰まりや乳腺炎を防ぐために少量の圧抜き搾乳を行います。ただし、スッキリするまで搾るのはNG。「ぱんぱんの張りが少し楽になる程度」を目安にします。これが乳腺炎予防のうえでも非常に重要なポイントです。
乳腺炎予防のために今すぐできること
母乳分泌過多を放置すると、乳管が詰まりやすくなり、乳腺炎に発展するリスクが高まります。乳腺炎は発熱・乳房の赤み・激しい痛みを伴う炎症で、重症化すると抗生物質の治療が必要になることもあります。予防のために以下の点を意識しましょう。
- 授乳間隔を一定にし、片方の乳房が完全に空になるまで使う
- ブラジャーが締めすぎていないか確認する(乳管を圧迫しないため)
- 授乳後に乳房のしこりや硬い部分がないかチェックする
- 食事の偏り(脂質・糖質の過多)を避け、水分を十分にとる
- 授乳スタイルに不安がある場合は、助産師や母乳外来に相談する
まとめ:需給バランスを整えれば2〜3週間で楽になることも
母乳分泌過多は、体質のせいだけでなく「需給バランスの乱れ」が根本にあります。我慢するのでも、搾りすぎるのでもなく、授乳のやり方を少し変えることで、2〜3週間ほどで症状が楽になるケースも多く報告されています。
育児中は情報が多くて迷いがちですが、まずはブロック授乳・後傾授乳・圧抜き搾乳の3つを意識してみてください。それでも改善しない場合や、発熱・激しい痛みがある場合は、早めに助産師や母乳外来に相談することをおすすめします。
あなたのペースで、無理なく授乳ライフを楽しめますように。
ひとりで抱えずに、頼ってくださいね🌿
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